事業成功のために ~SWOT分析②

SWOT分析結果を経営判断に活用する際に役立つのが、クロスSWOT分析という考え方です。

クロスSWOT分析は、SWOT分析で把握した4つの項目「自社の強み(Strength)と弱み(Weaknesses)、外部環境の機会(Opportunities)と脅威(Threats)」を、それぞれ掛け合わせることで、経営戦略を立案・検討しやすくする手法です。

SWOT

(1) 強み × 機会 = 積極化

最大のビジネスチャンスとなりえる組み合わせです。
外部環境が自社にプラスに作用しているメリットを最大限に活かし、自社の強みを強化して、さらなる成長につなげる方策を検討します。

(2) 強み × 脅威 = 差別化

外部環境が自社にマイナスの影響を与える恐れがある状況下において、自社の強みを活かして、脅威を避けつつ成長する機会を狙います。
手ごわい競合先の存在も想定されることから、差別化ができないか模索する必要があるでしょう。

(3) 弱み × 機会 = 改善

せっかくの外部環境のよさを活かしきれていない場合、その原因となっている「自社の弱み」を改善・克服することで、【(1)強み×機会】に近づけることを目指します。
弱みを改善・克服するにはどのような方策が必要なのか、検討します。

(4) 弱み × 脅威 = 防衛または撤退

自社の弱みに、外部環境のマイナスが追い打ちをかける恐れがある状態です。
弱みを正確に把握して、外部のマイナス影響を最小限にとどめるための方策を検討します。事業の縮小や撤退判断が求められるかもしれません。

クロスSWOT分析は、SWOT分析の結果を整理することで、「強みを活かして攻める」のか、「最悪の事態を避けるため防衛に徹する」のか等、経営戦略を具体的かつ多面的に検討することができます。
SWOT分析によって自社の現状を把握した後は、ぜひクロスSWOT分析による経営戦略の策定につなげてみてください。

SWOT分析及びクロスSWOT分析は一回限りのものではありません。社内の事情や会社を取り巻く環境は日々刻々と変化します。
ビジネスチャンスを逃さないため、また社会の急変に即座に対応するため、常にSWOTの4つの枠を意識し、分析を繰り返し、その結果を経営にご活用ください。

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